ポインセチア

 今年もアドベント(待降節)の季節となりました。町中たくさんのクリスマスツリーやイルミネーションで彩られています。教会もクリスマスの飾りつけをしました。そしてこの時期、花屋さんの店頭には真っ赤なポインセチアが並んでいます。

 

  寒さは苦手

 

 クリスマスに飾られるのだから寒さに強い花だと思う方も多いと思いますが、違います。実はこの花メキシコが原産地です。ポインセチアは日差しが降り注ぐリゾートのような気候が大好きで、冬の厳しい寒さは苦手なんです。ですから、栽培農家は温室で栽培します。それなのに、なぜポインセチアは、寒い時期に世界中で飾られるようになったのでしょうか?諸説ありますが聖書の内容と関係しています。

ベツレヘムの星
 

・その1、 原産地であるメキシコのタスコ地方は、メキシコの中でも南に位置していて、野生のポインセチアは12月になると赤く色づきます。さて、クリスマスの時期に色づく植物の中で、星形に色づくポインセチアは、キリスト誕生の時に輝いた「ベツレヘムの星」によく似ています。いつ頃からかわかりませんが、それでクリスマスに飾るようになりました。

その後、19世紀、米国駐メキシコ大使であったポインセット氏が、野生に咲いていたポインセチアを気に入り、米国に持ち帰り、園芸化されたのがきっかけで世界に広まりました。ポインセット氏の名前からポインセチアになったと言われています。

                       キリストの血の色

・その2、  欧州ではクリスマスにキリストの血の色である赤い物を飾る習慣があって、それで好まれました。また赤を引き立てる美しい葉の緑が、厳しい冬を迎える欧州の農作物の成長を願うものとして飾られたと言われています。

赤い葉っぱをつくるには 

 ポインセチアを普通に育てていても、クリスマスの時期には赤くなりません。クリスマスの時には赤くしたいですね。

簡単に出来ます。短日処理をします。10月上旬から11月下旬に、段ボールで覆います。大きい花は暗い部屋に入れます。目安は夕方5時頃から、翌朝8時頃まで。60日間続けて、葉が色づき始めたら完了です。教会の4つのポインセチアもこの様にして赤くなりました。ぜひ皆さんもクリスマスをお祝いするために色鮮やかなポインセチア飾ってみませんか。

 聖書のことば。「御子イエスの血はすべての罪から私たちをきよめます。」  第一ヨハネ1章7節