すみれの花咲く頃
大分前になりますが、プラチナの会では2007年3月に、小さな旅を計画しました。春野町、秋葉山の 気田川の川べりや土手でのお花見が目的でしたが、今回はもう一つ白井鐵造記念館にも足を運ぶことにしま した。
~ 白井鐵造氏について ~
演出家、白井鐵造は「宝塚歌劇団の育ての親」として有名です。皆さんは「すみれの花咲く頃」という歌 を知っていますか。白井鐵造はその歌の作詞者なのです。鐵造は春野町で生まれ、浜松で就職し、その後上 京して岸田辰弥に弟子入りして音楽、舞踊、演劇を修行し21歳の頃、宝塚少女歌劇団に入団しました。岸 田氏に認められた鐵造はアメリカ、フランスに遊学、そして帰国後第一作の「パリゼット」が絶賛を浴びま した。この時、作詞を手がけたのが主題歌「すみれの花咲く頃」で空前の大ヒットとなり、この曲は長く人々 に親しまれ、今日の宝塚歌劇団の団歌のようになっています。
~ リラ、ライラック、すみれ ~
さて、春に咲く深い紫色のすみれの花はどこか奥ゆかしく、清らかな乙女のイメージがありますね。でも 「すみれの花咲く頃」の原曲は1929年頃、パリで流行したシャンソン「白いリラの花が再び咲く頃」で す。リラはライラックの花ですが、リラでは日本人になじみが薄いということで鐵造はすみれに置き換えて 歌詞を作ったという訳です。もし歌詞がリラのままであったら、日本であれほどヒットしたかどうかはわか りません。日本の女性たちは清楚なすみれの花が似合いそうですね。
ちなみに4月からすみれの里である春野町ではすみれ祭りが行なわれます。きっと町中に花の香りが広が ることでしょう。そして、私たちの心の中にも…。
ちなみに教会の玄関先に、プランターや小さな鉢にすみれが咲いています。お隣からすみれの種が飛んで 来たものです。教会からも聖霊の風に乗って、福音の種が、人々の心に届けられたらと心から願います。
聖書のことば 「北風よ、起きよ。南風よ、吹け。私の庭に吹き、そのかおりを漂わせておくれ。」 雅歌 4章16節