真の祖国愛に生きた内村鑑三(1861~1930)
2 月 11 日は建国記念日、クリスチャンにとっては信教の自由を守る日でもあります。正しく日本を愛するこ とを教えてくれた内村鑑三から学びましょう。
――― 2つのJ ―――
内村鑑三の有名なことばに「われにうるわしき名二つあり、二者ともにJをもって始まる。イエス【Jesus】
なり、日本【Japan】なり。われはこれを称して『二つのJ』という。 イエスのため、日本のため、二つのJを忘れるなかれ。
――― 苦難の中で ―――
内村は 1861 年、江戸の武士家庭に誕生。1877 年、札幌農業学校(現在の北海道大学)に入学。初代教頭ウイ
リアム・クラーク博士の教えを受け神を信じます。その後、米国で神学を学び帰国、教職に就いた彼は教壇で聖 書を教え福音を伝える人生を送っていました。
そんな中、天皇の教育勅語に最敬礼を拒んだため、多くの非難が彼に浴びせられました。そしてその渦中、愛 する妻に先立たれます。
――― すべては神のために ―――
しかし、それらの苦難は内村にとって、更に神に近づく契機ともなったのでした。その後彼は、どうすれば祖
国である日本が聖書を基盤とする国となれるのか、どうすれば日本人が神を深く受け入れるようになるのか、こ の課題に一生涯、取り組んだのでした。
次の彼の墓碑に刻まれた言葉は有名です。
I for Japan 我は日本のため
Japan for the World 日本は世界のため
The World for Christ 世界はキリストのため
And All for God そして、すべては神のために
――― 神と日本を愛した内村 ―――
その生涯をひたすら神と、祖国日本への愛に捧げた神学者、内村鑑三。その純粋かつ毅然とした生き方から私
たちも学びたいですね。
聖書のことば。「正義は国を高め、罪は国民を辱(はずかし)める。」箴言 14 章 34 節