七つの雪だるま

新しい年になりました。今年はどんな年になるのでしょうか? コロナから解放されて豊かに祝福
される年でありたいですね。今年もしっかりと主に従ってまいりましょう。

――― 迷い ―――

フランシスコのお話をします。神に献身をし、すべてを捨てて従っていたフランシスコでしたがあ る時、迷いが生じました。独身生活の孤独の中で、修道士の生活に対する疑問や結婚生活への誘惑が、 聖者といわれるフランシスコを襲ったのです。彼が山奥深い雪山のほら穴で祈っていた時に悪魔がや って来て言いました。「フランシスコよ、神は人を男と女に造られた。だから妻を迎えて家庭をつくり、 子供をつくることこそが、神から託された生き方ではないか。お前は自然に逆らっているぞ。」

――― 主を思う ―――

動揺したフランシスコは祈りました。そして祈りながらイエス様の生涯に思いを巡らせました。「主
は家畜小屋で生まれ、十字架で死なれるまで枕する所がなかった。主は人の罪に泣き、病人をいやし、 神のことばを伝え、ついに家庭は持たなかった。その主と同じ道を歩もうと願って私は出家したので はなかったのか。」

――― 自問自答の中で ―――

彼はふと示されて雪の中に飛び出すと七つの雪だるまをつくり、自分で自分に言いました。「フラン
シスコよ、ごらん。この雪だるまが妻だ。この二人が息子で、この二人が娘だ。うしろの二人は忠実 な召使だ。みんなはだかで寒がっている。さあ愛する彼らに着物を着せてあげなさい。」彼は自分で答 えました。「私は何も持っていません。」「そうとも、お前は何も持っていない。持ち物は全部、世の貧 しい人々に与えてしまったものな。そして、清貧と結婚した。だから妻子を幸せにすることなどでき るわけがない。」目のうろこが落ちました。この生き方でいいんだ。フランシスコの心は、雪晴れのよ うに晴れていきました。やがて太陽が昇ると、あの雪だるまはきれいにとけて消えてしまいました。

聖書のことば。

「あなたは、わたしに従いなさい。」